難民支援協会(JAR)の活動は、難民スペシャルサポーター(毎月の寄付)を含めた寄付者やボランティアなどの皆さまからの支えで成り立っています。「わたしと難民支援」ではそんな支援者の思いをお届けします。
今回は、和島 朋広さん(国際交流団体職員/2014年から寄付。2022年から難民スペシャルサポーター)より寄稿いただきました。

多文化共生から難民支援へ
私は、生まれ故郷の街で多文化共生のまちづくりに携わっており、難民支援協会(JAR)職員が講師陣のひとりとして招聘されていたある研修に参加しました。日本における難民を取り巻く状況や課題を学び、非常に強い衝撃を覚えました。様々な背景や事情から「難民」にならざるを得なかった人々が日本で厳しい状況に置かれていることが、当時の私には全くといってよいほど見えていなかったことを初めて認識できたからでしょう。
これをきっかけに、自身が勤める組織が主催する市民ボランティア向け研修会の講師としてJAR職員をお招きすることとなりました。研修後の評価を行うなかで、日本における難民の存在や、難民を取り巻く状況と課題について広く知っていただく機会につながったことに加え、社会のあり方を見つめ直し「できることから始めよう」という意欲が参加者の感想からうかがうことができたなど、一定の手応えを感じました。こうした経緯から、自ら細くても長く支援したいと思い、寄付を始めるに至りました。
積極的に社会や制度のあり方に関わるように
毎月の継続的な寄付を通じて、難民支援に限らず日常のこまごまとした出来事をはじめ、社会・制度のあり方や課題に対して、ひとりの「傍観者」として見送るのではなく何らかの関わりを持つことの意義や大切さを感じるようになりました。
JARの活動は、多岐にわたる分野の専門家・企業・団体等とのスムーズな連携や、明瞭で透明性の高い報告が常に求められ、専門知識を備え使命感にあふれる職員によって支えられていると思います。JAR職員の方々や難民支援に関わるすべての人々の想いが叶う日が遠からず訪れることを期待しています。
広く世界で難民が生まれてしまう状況そのものが改善することを願いつつ、日本に逃れてきた難民やその子どもたちに「この国には未来がある」と信じてもらえるような社会・制度であるよう、自分の仕事を通じ側面からも支援していきたいと思っています。
JARや難民支援に興味を持った人に今伝えたいこと
JARの支援には、ご自宅の本棚整理を通じたチャリティ(チャリボン)や、ラン&ウォーク(DAN DAN RUN)などのイベントに参加してみるなど、暮らし・趣味を通じた機会も幅広く用意されています。少額からでも継続的に寄付を行なっていくこともまた、立派な支援活動だと思います。まずは「知る」ところから始めてみませんか?