活動レポート

わたしと難民支援|寄付者、それは難民を支援する”村”の住人です

難民支援協会(JAR)の活動は、難民スペシャルサポーター(毎月の寄付)を含めた寄付者やボランティアなどの皆さまからの支えで成り立っています。「わたしと難民支援」ではそんな支援者の思いをお届けします。
今回は、ももこさん(公務員/2013年から難民スペシャルサポーター)のお話を伺いました。


支援の接点を持ち続けたい ー インターンから寄付者へ

私と難民支援協会(JAR)との関わりは、大学院生時代に携わった広報インターンとしての活動が最初でした。イベントや記事の発信など広報事業を通じて多くのことを学んだり、実際に難民の方や支援者の方に接する機会をいただいたりして、地に足がついたJARの活動を目の当たりにしました。

寄付者になったのは社会人になってからです。支援に直接携わることができなくなり、寄付という形で支援の接点を持ち続けたいと思い、難民スペシャルサポーターになりました。

どんな活動でも資金は欠かせません。インターン時代の経験で、JARには確実な信頼感があったので寄付先に対する迷いはありませんでした。

外国人という立場になって得た気づき

私が難民に関心をもったきっかけは、9.11(アメリカ同時多発テロ)でした。当時、アメリカにいて、テロが起こった時のアメリカの外国人に対する制度や対応の違いを近くで見ることができました。たとえば、イスラム教徒やアラブ系の人々への差別と暴力が報道されていたり、外国人が受け取れるサービスが縮小したりしました。

人間は国境を越えてもその人自身は変わらないのに、社会の中で全く違う存在として扱われることになることを実体験しました。難民の方々の状況は、”人間”として違うのではなく、”環境”によって違うんだと感じました。

環境は変えることができます。日本で「難民」と分類され、選択肢の少ない状況に置かれた人たちも、環境が変われば違う状況で生きていけるということを強く思います。

It  takes a village. 寄付者も、難民を支援する”村”の一員

インターンとしてJARに関わって驚いたのは「難民の方々に日々寄り添いつつ、かれらの置かれた状況を変えようと日々奮闘しているスタッフの働きぶり」でした。そして、JAR以外にも、難民に関わるいろいろな団体があり、連携していることを知りました。その状況を考えると「It  takes a village.(It takes a whole village to raise a child.)」という言葉が思い浮かびます。これは元々子育てにまつわるアフリカのことわざで、直訳すると、「子どもを一人育てるには、村が一つ必要だ(多くの人の知恵や力が必要だ)」という意味になります。様々な人や団体が様々な方法でサポートしている難民支援にも当てはまることだなと思います。

JARと共に、寄付者である私も、難民支援の”村”の一員だと思って微力ながら支援しています。

現在、難民支援協会(JAR)の事務所には、支援を求める方が毎日訪れています。
難民の方々が安心して年を越せ、日本で暮らせるよう、活動を支えてください。