難民支援協会(JAR)の活動は、難民スペシャルサポーター(毎月の寄付)を含めた寄付者やボランティアなどの皆さまからの支えで成り立っています。「わたしと難民支援」ではそんな支援者の思いをお届けします。
今回は、内田雅さん(フリーランス編集者/2010年より難民スペシャルサポーター)から寄稿いただきました。
応援したい気持ちから、JARとの関わりが始まりました
2010年のある日、長年ボランティアをしていた日本語教室で、とあるミャンマー出身の学習者が「難民申請をしている」と話してくれました。「え、日本に難民申請者っているのか?」と思い、ネット検索してJARのサイトを見つけました。それがJARとの関わりの始まりです。その年に早速、JARが主催する「難民アシスタント養成講座」を受講しました。
まずは寄付で応援をしたいという気持ちから、難民スペシャルサポーターとなりました。その後、日本語教師として日本語学習支援に参加したり、イベント運営のサポートをしたりするなど、ボランティアとしても関わるようになりました。今は、諸事情で東京から実家に戻っているため、東京でのボランティアには関わっていませんが、編集者としての経験を活かしてリモートで校正ボランティアをやっています。
やむを得ない立場の人に手を差し伸べる社会に
私がJARと関わり始めた2010年の頃は、私がそうだったように、「日本に難民っているの?」と思っている人が圧倒的に多かったように思えます。したがって、難民への直接支援に加え、「難民は日本にもいることを知ってもらう」ことはJARの大きな使命の一つだったと思います。一方で、現在は、特にSNSで難民をネガティブに捉えるコメントが散見されるように思われます。そのため、「難民を適切に正しく知ってもらう」こともJARの使命となったように思えます。そのような状況の変化もこの15年弱の月日の経過で感じています。
「日本は難民条約に加入している」という大前提に立ち戻りつつ、素直な気持ちとして、身の危険を感じて着の身着のままでやむを得ず国外に出た人々に、何かしら手を差し伸べる姿勢がある社会であってほしいと思っています。