活動レポート

【報告】小学校高学年・中学生向けワークショップ・ボランティア体験「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を開催しました

春休みの2025年3月27日(木)、小学校高学年・中学生向けワークショップ・ボランティア体験「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を開催しました。このイベントは去年夏に続き2度目。

春休みの2025年3月27日(木)、小学校高学年・中学生向けワークショップ・ボランティア体験「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を開催しました。このイベントは去年夏に続き2度目。今回は、小三〜高二までの幅広い年齢層の10人と、保護者の方々が参加してくれました。

(イベントの概要はこちら

まずワークショップは、「難民ってどんな人?」という基本的な知識について、クイズやスライドを使った簡単な講義からスタート。その後、内戦が勃発した国から逃れ、来日した”架空の転校生ニキの物語”を題材にワークショップを進めました。ニキの国で起こったこと、ニキと家族が差し迫った状態で母国から逃げなければならなかったこと、難民として来日し転校してきたストーリーをベースに、子ども達に「ニキの気持ち」を考えてもらいました。

予期せず日本の小学校に通い始めたニキ。この転校生をどう受け入れ、寄り添ったら良いのか? 参加してくれた子ども達は、始まったワークショップに初めは緊張しながらも、少しづつ意見を出してくれました。


その後、JARが難民の方からの相談を受けたり、支援を行うスペースに移動。当日は相談窓口はお休みでしたが、子どもたちは熱心に部屋の様子や支援物資を見学し、スタッフの説明に耳を傾けていました。

2グループは大袋に入った食品「デーツ」を小分けするボランティアでした。

イベント後半では、二手に分かれてボランティアを体験しました。1グループは難民の方への支援物資をカウンターへ補充、2グループは大袋に入った食品「デーツ」を小分けするボランティアでした。

支援物資の補充の際には、イスラム教の方に提供する食品に表示されている、ハラール認証マーク(イスラム教の教えに基づいて製造された製品やサービスに付与されるマーク)について、スタッフから説明を受けました。「デーツ」は、乾燥させたナツメヤシで中東や北アフリカで好んで食べられます。ボランティア体験後はより興味が湧いた様子で、試食もしてくれました。

最後には、子ども達のみならず、保護者の方からの具体的な質問も出て、ボランティア証明書をお渡ししてイベントは和やかに終了しました。

参加した子ども達の声

・難民はとても大へんなことをのりこえていて、よくのりこえる人がいるなと思いました。

・なぜ難民になるのかや、難民についての今の実態について、学ぶことができた。今まで、あまり感じることがなかったけど、自分ができることはしたいと思った。

・ボランティア体験が楽しかったです。

・世界にはたくさんの難民がいて、食料や住む所がなくとても困っていることが分かった。

保護者の方からの声

・少し自分に置き換えて捉えられたのではと思っています。

・子どもたちにもわかりやすく、具体的だったのがよかったです。

・お話を聞くだけでなく手も動かすことで、小学生にも理解しやすい会でした。

・(子どもが)「難民であっても1人の友達として見てほしいという気持ちがあるかもしれない」というお話に、うんうんと頷いていたのは、何か理解しやすかったのでは。

JARでは、今後も子ども達や若者向けワークショップの開催を予定しています。
引き続きご注目ください。

〈前回のこのイベントのレポート〉