活動レポート

チャリティラン&ウォーク DAN DAN RUN 2024を開催しました

※イベントの概要はこちら

2024年5月18日~26日、第9回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN 2024」を開催いたしました。
本イベントは2014年から毎年開催してきているもので、今年も、海外や日本全国から場所の制約なく参加いただけるオンラインイベントと、豊洲ぐるり公園(東京)でのオフラインイベントを開催することができました。

オンラインイベントは、5月18日~26日までの期間、アプリを使って参加者が期間内の好きな時間に好きな場所でラン&ウォークする内容で、参加希望者の住居地域や時間の自由度にかかわらずイベントに参加できる仕組を設けることで、イベントの認知と難民支援の裾野を広げることを目的としております。
会場イベントは、豊洲ぐるり公園で青空の下、実行委員・ボランティアと直接ふれあいながらラン&ウォークを楽しむ機会となりました。
オフライン参加とオンライン参加を合わせると、359名の方々にお申し込みいただくことができました。そして、皆さまからの参加費、個人並びに企業各社からの協賛金・寄付、チャリティTシャツ販売売上からの収益の合計金額1,537,042円を、日本に逃れてきた難民のための支援金として寄付できることになりました。

開催経緯

2023年の難民申請者数は13,823名で、一昨年の3,772名から大幅に増加しました。認定者数は303名で、過去最多となりました。近年ほとんど認定されてこなかった国籍が認定されたことは注目すべき点である一方で、大きな改善がみられない国籍もあり、引き続き難民として認定するべき人を認定するための制度の改善が必要です。今回が9回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN」は、スポーツを通じて楽しみながら、より多くの方々に日本に逃れてきた難民について知っていただき、また支援に向けての具体的な一歩を踏み出していただくことを目的に、2014年より継続的に開催しています。

(イベント当日、会場準備の様子)

今回のイベントは前回同様、DAN DAN RUN 実行委員会が主催、難民支援協会が協力という形で、両者が連携しながら企画・運営を進めてきました。実行委員会のメンバーは、第一回目から携わるベテランの方から今回が初めてという方まで、また学生からリタイアされた方まで幅広いボランティア計26人。当日の参加者は、日頃よりご支援・ご協力いただいている企業関係者や、寄付やボランティアを通じたJAR支援者やそのご友人・ご家族、Webサイトやソーシャルメディアを通じてご興味をお持ちいただいた方などさまざまで、難民支援の輪の広がりが感じられるイベントとなりました。

イベント概要

目的|

①チャリティのラン&ウォークイベントの開催を通じて、参加者の健康の増進、体力の向上を図ると共に、日本に逃れてきた難民について認知向上を図る。
②イベント収益は、難民支援協会を通じて、難民が日本で一歩を踏み出すために必要な支援に当てられることから、イベント参加を通じて、楽しみながら難民支援に寄与する。
③オンラインで地域問わず、年齢層も子どもから大人まで、多種多様な方々が楽しめる企画を目指す。

日時|

会場参加: 2024年5月26日 (日) 8:30〜12:00

オンライン参加: 2024年5月18日 (土)〜2024年5月26日 (日)

場所|

会場参加:豊洲ぐるり公園

オンライン参加:自由な場所で、ランアプリを利用して参加

内容|

<会場参加> 2024年5月26日 (日) 8:30〜12:00 

1. ウォーク 5kmまたは3km

2. ラン 5kmまたは10km

3. ラン リレー10km

4. ラン 親子並走 1.6km

<オンライン参加>

1. ラン 100km(ウルトラマラソン)

2. ラン 42.195km(フルマラソン)

3. ラン 21.0975km (ハーフマラソン)

4. ラン/ウォーク 10km

5. ラン/ウォーク 5km

参加費| <個人参加>

・大人:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:6,000円 イベント参加のみ(Tシャツなし):3,000円
・中・高・大学生:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:4,500円 イベント参加のみ(Tシャツなし):1,500円
・小学生:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:4,000円 イベント参加のみ(Tシャツなし):1,000円
・未就学児:無料

主催|DAN DAN RUN 実行委員会

協力|認定NPO法人 難民支援協会(JAR)

申込み人数|359名
当日会場参加者数|239名
当日ボランティア|34名
実行委員|26名

協賛企業|協賛金 12社、物品協賛 5社

申込数|

人数
会場286
オンライン73
合計359

当日会場参加者数|

参加種別人数
ウォーク81
5kmラン28
10kmラン44
リレー17
親子並走ラン9
団体協賛50
当日参加10
合計239

(イベント当日、会場にて)

当日の様子

オンライン開会式の開催

イベント初日の5月18日(土)の午前10時から、オンラインイベントのスタートに合わせて、開会式をオンライン形式にて執り行いました。 開会式では、DAN DAN RUN実行委員長による挨拶に続き、難民支援協会(JAR)の代表理事 石川えりがご挨拶とともに難民の現状について紹介しました。イベントの最後には、注意点の説明や大会期間中の楽しみ方として、プレミアム情報配信などの紹介を行いました。オンライン開会式の様子はこちらからご覧いただけます。

(オンライン開会式の様子)

好きな場所、好きな時間でのラン&ウォークがスタート

開会式に続いて、まずはオンライン参加によるラン&ウォークがスタートしました。これは専用アプリを使って、あらかじめ設定した目標距離を各自が好きな時間に、好きな場所でラン&ウォークするというもので、期間内に完走すると完走証が発行される仕組になっています。今年のオンラインの参加者は58名で、南は九州、北は北海道まで日本全国からご参加いただきました。開催期間中、対面参加の方も含めて、Strava上のタイムラインにて、参加者同士交流をしたり、難民に関するオンライン特別コンテンツを配信するなど、ラン&ウォークだけではなく、皆で楽しみながら難民について知り、関心を高めていただくことができました。

*オンラインでの完走記録
 完走44名 合計距離878.7km(完走された方のみの合計値)
 ラン100km(ウルトラマラソン) 3名
 ラン42.195km(フルマラソン) 6名
 ラン21.0975km(ハーフマラソン) 5名
 ラン/ウォーク10km 14名
 ラン/ウォーク5km 16名

*期間中配信したコンテンツのご紹介 イベント中は参加者限定でご紹介していましたが、多くの方に難民の方々のことや難民支援協会の活動について知っていただきたく、一般の方にも見ていただけるよう公開いたします。
JAR代表理事 (石川さん)インタビュー
JARスタッフ(広報部 吉山さん)インタビュー
実行委員インタビュー

最終日は豊洲ぐるり公園でラン&ウォーク

最終日の5月26日(日)には、豊洲ぐるり公園でのラン&ウォークイベントが開催されました。東京湾に面した広々とした空間に設けられたコースには、要所要所にボランティアがスタンバイし、ランにエントリーした方々には給水、ウォークにエントリーした方々には「難民クイズ」の出題を行うと同時に、弾けんばかりの笑顔で参加者たちに大きな声援を送っていました。

この他、会場内では、「難民クイズ」の解答とその関連情報をパネルで紹介したほか、難民についてのQ&Aといったトークライブを展開、ご参加の皆様から好評を博しました。 DAN DAN RUNのバナーと一緒にSNS投稿用の記念撮影をするグループ、家族の姿も多く見受けられ、色々な形でイベントの認知度と支援の輪が広がっています。

5月26日のライブトークは、こちらからご視聴いただけます。

(トークライブの様子)

豊洲ぐるり公園で閉会式

豊洲ぐるり公園でのラン&ウォーク終了後は、同じ会場内で閉会式を開催。併せて協賛企業から提供された魅力的な賞品の抽選会も行われました。この間、会場内には難民支援に向けての想いと、ラン&ウォークを終えた達成感が漂っていました。

当日の運営は、実行委員のリードのもと、34名の当日ボランティアの方々にお手伝いいただきました。早朝からのボランティアにも関わらず、受付、沿道での給水や応援、運搬、Tシャツ販売、展示、抽選会など、多くの方々にご協力いただき、成功裏にイベントを終えることができました。当日ボランティアの方の中には、DAN DAN RUNボランティアのリピーターも多く、実行委員にとっても心強く、スムーズな運営を実現することができました。 最終日は、DAN DAN RUNがこうした多くの方々に支えられていることを実感させられる機会ともなりました。参加者の皆さまからのコメントを一部ご紹介します。

・「会場、アクセス、プログラム全般、何よりもボランティアスタッフの方が親切で心地よかったです。開催趣旨も素晴らしくチャリティーイベントとして満足度が高かったです。」(ラン10km参加)
・「今年で3回目のオンライン参加です。第1回から関心を持ちつつ体力的に会場参加の自信がなく見送ってきたのですが、自分のペースで参加できるオンライン選択可になったことで、参加継続できています。毎年Tシャツをほめられます。楽しみにしてますので、今後も素敵なデザインをよろしくお願いします。Tシャツのみ、寄付のみ参加など選択肢が増えたのも良かったと思いました。」(オンライン参加)

協賛一覧

 本年も、企業・団体様、個人の皆様から多くのご支援を頂きました。誠にありがとうございました。

企業・団体様からの協賛

協賛金・寄付、物品のご提供、デザイン・広報協力などのご支援を頂きました。 下記に協賛・ご支援頂きました企業・団体様を掲載いたします。

                        *特に記載ない協賛企業は、協賛金によるご支援

個人の皆様からの協賛・寄付

本年は個人の皆様からの協賛・寄付が増え、総額10万円を超えました。nk様、平田としのり様、S Hirata様、ナチュラルベーッシクジム様、ほか3名様からは5,000円以上の寄付を頂きました。

DAN DAN RUN 2024 オリジナルチャリティTシャツ

DAN DAN RUN 2024では、今年もチャリティTシャツを製作。第5回目からプロボノ(本業にかかわるボランティア)としてご支援いただいている株式会社カラーコードデザイナーの爲壮京子さんに、今年のイベントキャッチコピーである「Small actions, Big difference」のメッセージが入ったTシャツをデザインいただきました。デザインコンセプトは「散歩の途中に、絵本に出てきそうなかたちの木を見つけました。人や鳥や動物があつまって来そうなハッピーなかたちの木だと思い、今回のTシャツに描いてみることに。成長するのに時間はかかりますが、大きい木は日差しや雨から守ってくれ、私たちを癒してくれます。少しの行動がやがては希望や未来につながっていくような、そんなイメージが伝わってほしいと思いを込めました。また、実行委員のみなさまのご要望もあり、テーマである『Small actions, Big difference』を柔らかさのあるフォントとレイアウトにすることで、『希望』や『楽しさ』を添えてみました。」 豊洲会場ではこのTシャツを着た参加者が一歩一歩を確実に踏み出しながらラン&ウォークを楽しまれていました。着心地、デザインともに大変好評で製作した167枚を完売しました。

収益の活用について

本イベントの収益(計1,537,042円)は、本イベント協力団体である認定NPO法人 難民支援協会に寄付し、同協会の難民支援活動全般に活用させていただきます。
例えば、家がない難民の宿泊費(シェルター費)や、食費、保険に加入できない難民の医療費、事務所に来るための交通費など、難民への支援金に活用されます。専門的なスタッフによる、難民認定手続きや生活、仕事などについての相談業務、制度改善に向けた社会への働きかけなどの活動にも活用させていただきます。
ご協力いただいた皆さまには、心から御礼を申し上げます。

※本活動レポートは、報告書(PDF形式)としてダウンロードいただけます。
チャリティラン&ウォーク DAN DAN RUN 2024 報告書