6月30日
現場の状況です。先日、20代女性の難民の方がスタッフとの面談中に突然気を失い、緊急搬送されました。医師からは、身体には異常がなく、ストレスが原因でないかとのこと。この女性のように、心の傷やストレスが原因の症状だと言われる人は少なくありません。
母国での迫害やトラウマ経験、想定していなかった来日後の過酷な状況などが、難民の方の大きな心身の負担となっています。
7月19日
支援現場の一コマです。先日、引越し支援のために難民のAさんのアパートに伺いました。荷物の搬入やゴミ出しの説明など一通りの仕事を終えると、Aさんが準備してくれた東アフリカ地域のカレーを出してくれました。来日後も厳しい日々は続きますが、食材などに関する話はホッとし笑顔になれるひと時。
難民の方の家に伺うと、お茶やお菓子、ご飯をすすめられることがあります。客人が来たら、ご飯でもてなすことが当たり前という感覚や、「受けた支援」に対して、恩返しをしたいという気持ちなどを感じます。
今回は、出していただいたお食事をありがたくいただきました。
「支援する側」と「される側」の立場を明確にすることで、公正な支援が提供できるという基本姿勢があるので、普段は難民の方から何かをいただくことは控えるようにしています。ただ、難民の方の文化や慣習を尊重し、受け入れることを、こういった場面を通じて示すことも大切にしていきたいと思います。
8月1日
現場の状況です。連日の暑さで体調を崩す難民の方が出てきています。先日は、3人兄弟の上のお兄ちゃんが、Google翻訳を使いスタッフに話してくれました。「僕の弟、昨日吐いちゃって。JARからもらった食料も全然食べてないの。すごく心配…」と。
水分をしっかりとって、ゆっくり休んで、と言うことぐらいしか出来ないのですが、自分の状況を直接伝えられない子どもたちの状況は特に気になります。
最近、子ども連れの世帯が目立ってきました。親の苦労を感じて、自分のことは我慢してしまう子どももいます。声を上げられない子どもたちの状況にもしっかり配慮していきたいと思います。