活動レポート

支援の様子|事務所が開く前から/誕生日カード/LGBTQの難民の方とピクニック

    Xに投稿した記事のまとめです。

    10月26日
    JAR事務所の入り口に貼ってあるLGBTQのステッカー 
    先日は事務所が開く前から7人の方がドアの前で待っていました。前日、野宿をせざるを得なかった方々。単身の女性、妊娠中の方、小さなお子さんのいる家族などに宿泊先の提供を優先せざるをえない状況が続いています。せめて、日中は事務所で仮眠をしたり食事を取ったり、安心して休んでいただけるよう心がけています。

    この間、月約600人が来訪。来日後、生活を立ち上げ、就労資格がもらえるまでの政府支援が滞っています。数か月から半年待たないともらえません。この間の衣(医)食住すべてを支え続けるほどJARには十分な資金力がありません。寒い冬をどう乗り越えるか。とても苦しい状況です。

    11月10日

    「こんなに気遣ってくれて、ありがとう。行く場所も、食べるものも、希望もない、そんな感じで今日も1日を終えるところだったよ」

    事務所に相談にいらしたこの日、誕生日だった難民Aさん(20代男性)。スタッフでささやかにお祝いしたところ、少し照れながら話してくれたAさんの言葉です。

    Aさんは滞在先はなく数日野宿をして、やっとJARにたどり着きました。所持品は手に持ったカバン一つ。この日が初来訪で、受付でAさんの書類を確認したスタッフが、誕生日当日だということに気付き、その場にいた15名ほどのスタッフでメッセージを書き、食料とともにバースデーカードをお渡ししました。

    Aさんのように、日本に逃げてきた難民の多くは、誕生日を共に祝う家族や友人と離れ離れで孤独な生活を送っています。JARがその孤独を埋めることはできませんが、私たちは常に難民の方のためにあり、ここは安全で安心できる場であることを感じてもらえたらと思います。

    11月29日
    先日、連携する支援団体さんが、シェルターを提供しているLGBTQの難民の方たちのためにピクニックを企画してくれました。JARでの相談では見たことがない笑顔で、終始楽しそうにおしゃべりをしている様子に参加したスタッフも驚きつつ、安堵。

    JARに行くと「難民」について話さないといけない、過去について話すのは辛い…。

    ある難民の方がおっしゃっていました。難民認定を得るために必要なこととはいえ、こういった負担を強いていることも事実です。楽しくたわいもない話をする時間を提供することも、とても大切だと改めて思います。