活動レポート

難民×自由研究 ~この夏、本を読んで、難民について考えてみよう

学び、考え、感じてみよう、難民のきもち。

ロシアによるウクライナ侵攻などをきっかけに、世界中で難民の人々への関心が高まっています。
あなたは「難民」と聞いて、どんなことを思いうかべますか?
自分には遠い存在のように思う人もいるかもしれません。
難民の中には、あなたと同じくらいの年の子どもたちもたくさんいます。
ここ日本に逃れてきている人たちもいます。
もしあなたが難民だったら?あなたが難民の人たちにできることはなんだろう?

夏休みの自由研究の調べ学習読書感想文に、難民について書かれた本を読んで、難民のことを身近に学び、考えてみませんか?

1. 難民とは?

難民とは、紛争や人権侵害などから自分の国を追われ、逃げざるを得ない人たちのことです。

難民支援を行う国連の組織、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、世界では1億人を超える人が故郷を追われているとされています。世界の人口の「78人に1人」になります。その数は毎年増加し続けています。
※UNHCR「数字で見る難民情勢(2021年)

難民の方が、ここ日本にも逃れてきていることを知っていますか?

難民として国に認められると、日本に住みつづけられる資格を与えられ、さまざまな保護を受けることができる制度があります。しかし、2021年に難民として認められたのはたったの74人です。
下のグラフを見ると、世界の他の国に比べても、日本で難民として認定される人が非常に少ないことがわかります。
※出入国在留管理庁「令和3年における難民認定者数等について

難民について、もう少し深く知ってみませんか?

2. 本を読んで難民について考えてみよう!

本を読んで、難民について学び、考えてみよう。
みなさんと同じくらいの年の難民の子どもたちの物語もたくさんあります。

今回は、小中学生でもわかりやすく難民について考えることができる本をご紹介します。

小学校低学年から★

『ジャーニー  国境をこえて』

フランチェスカ・サンナ作/青山真知子訳/きじとら出版/2018年

  • 戦争が起こり、安全に暮らせる場所を求める母子の長い旅が美しいイラストレーションとともに描かれています。作者のフランチェスカ・サンナさんは、イタリアの難民センターで二人の少女に出会ったことから着想を得て難民へのインタビューを重ね、本作を制作しました。

『なんみんってよばないで。』

ケイト・ミルナー 作/こでら あつこ訳/合同出版/2019年

  • この絵本では、難民として逃げることになった母子を通して、慣れ親しんだ町を離れ、別の場所に逃げていかなくてはならない状況を、読者が追体験できるように考えられています。難民支援協会の推薦書になっています。

小学校中学年から★★

『難民選手団 オリンピックを目指した7人のストーリー』

文:杉田 七重、監:国連UNHCR協会、絵:ちーこ/KADOKAWA/角川つばさ文庫/2021年

  • 難民の背景を持つアスリート7人の物語が描かれています。なぜ難民になったのか、どうやってオリンピック選手になったのか。多くの困難を乗り越え、オリンピックに出場した難民アスリートたちの実話です。

『オマルとハッサン:4歳で難民になったぼくと弟の15年』

オマル・モハメド原案、イマン・ゲディ絵、中山弘子訳、滝澤三郎監/合同出版/2021年

  • 内戦で父を殺され、母と生き別れになったソマリア難民の兄弟が主人公のノンフィクションストーリー。そんな2人の兄弟の15年間の難民生活が記録されています。

小学校高学年から★★★

『ようこそ、難民!-100万人の難民がやってきたドイツで起こったこと』

今泉みね子著/合同出版/2018年

  • ドイツ人とシリア難民の、2人の少年が主人公で、120万人もの難民を受け入れたドイツで起こったことをもとにした物語です。文化の違い、言語の違いを越えて、難民と同じ社会で生きていくことについて考えさせられる作品です。

中学生から★★★★

『マイスモールランド』

川和田恵真著/講談社/2022年

  • 第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・特別表彰を受けた映画「マイスモールランド」を監督自身が小説化。クルド人の家族と共に幼い頃難民として逃れ、日本で育った高校生のサーリャが主人公です。日本で暮らす難民の方々が直面する問題がたくさん見えてくる作品です。

3. 本を読んで学んだことをまとめてみよう

<まとめかたのコツ>
①調べたきっかけ
どうして難民について調べようと思ったかを書こう。

②調べた方法
読んだ本や、調べたインターネットページの名前を書こう。

③考えたこと、学んだこと
調べてみて考えたことや感じたことを書こう。
たとえば…
-本を読んでどんなことを感じた?
-自分がもし難民になったら?
-難民の人たちのために自分にできることは何だろう?

*まとめ方の例

 

4. もっと難民について知りたい人へ

もっと難民について知りたいと思った方は…

資料請求をしてみよう!

※自由研究用の資料請求は終了しました。(通常の資料請求はこちらよりお申し込みください。)

難民支援協会(JAR)の資料を通して難民についてより詳しく考えてみませんか。資料請求いただいた方には、以下のセットをお送りします。(無料)

1)「日本にいる難民のQ&A」パンフレット:日本の難民問題が丸わかり!あなたの「なんで?」に答えます!(全23ページ)

2)「本棚からできること」&「お宝エイド」紹介チラシ:古本など身の回りにあるものを集めて送ろう!古物の寄付を通じて、簡単に難民支援に参加してもらう方法を紹介しています。

▼お申し込みはこちらから。
※リンク先の資料請求フォームの「その他、ご意見等ご自由にお書きください」の欄に「夏休みの自由研究」とお書きください。
※お申込みの際は、必ず保護者の方のご確認をお願いいたします。

イベントに参加してみよう!

※本イベントは終了しました。

JAR・ブックハウスカフェ共催
【店舗・オンライン同時開催】「絵本でまなぼう。なんみんのこと」

・日時:2022年8月20日(土)14時~15時
・会場:ブックハウスカフェ/オンライン同時配信

くわしくはこちらから

動画も見てみよう!

  • JARのYoutubeチャンネル:過去のライブ配信などをご覧いただけます!
  • Dialogue for PeopleのYoutubeチャンネル

『難民を理解するための15分』JAR代表理事・石川えりがナビゲーターとなり、難民の方々について理解を深められる様々なトピックを毎回お届けします。

料理を作ってみよう!

日本に住む難民の方から教えていただいたレシピを収録したJAR制作のレシピ本。
アジア、中東、アフリカの15の国・地域出身の方々とともに、45のレシピを集めました。

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