長い梅雨が明けたあと、災害レベルとも言われる猛暑が続いています。この夏、私たちが行っている難民支援の状況をお伝えします。
東京・水道橋にある難民支援協会(JAR)事務所には、連日15名前後の難民の方が訪れています。梅雨の間は雨が降り続き、日中もほとんど日が射さない時期がありましたが、そんな中ホームレスとなった方々は、公共施設の庇の下や屋根のあるバス停のベンチ、24時間営業のマクドナルドなどで夜を過ごされていました。
梅雨が明けると今度は30度を超える真夏日が続くようになり、 8月に入ってからは35度を超える猛暑日も続いています。
事務所を訪れる方の多くはアフリカなど暖かい地域の出身ですが、 今年の日本の暑さはつらく、体にこたえるようです。少しでも暑さの影響を防ぎたいと、 熱中症対策として塩分タブレットやスポーツ飲料、涼感を得るスカーフ、保冷剤などをお渡ししています。
しかし中にはホームレスの状況にある方もいらっしゃり、このようなグッズだけでは十分暑さをしのげず、日中は涼しい事務所で仮眠をとったり、ぐったりとされています。
日本で他に頼る当てはなく、不安な状況の難民の方を目の前にして、私たちにできることが限られている悔しさを日々感じながら、頼ってきてくださる方々が、少しでも安心できるよう、できることを続けていきます。
皆さまのお力添えを引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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