クラウドファンディングで皆さまからいただいた資金により、2018年5月に新しい事務所に移転してから、1年が経ちました。JARでは広くなったスペースを活用し、これまではできなかった支援に取り組んでいます。その一部をご紹介します。
医師による事務所での健康相談
相談室の1部屋を使い、難民の方の病気予防、健康上の不安解消を目的に、ボランティアの医師による健康相談を行っています。母国で受けた迫害のトラウマや、生活環境の変化で体調を崩すケースなど、様々な症状を抱える難民の方に、個室でゆっくり相談に応じ、必要な場合には医療機関での受診につなげています。
移転前から外部の医療施設でのボランティア健康相談は実施していましたが、JARの事務所で専門的な相談を受けられることで、難民の方の健康と精神的な安心をより深く支えることができるようになりました。
ボランティアによる支援
新しい事務所には、ボランティアの方に作業していただけるスペースがあり、多くの方が活躍してくださっています。毎日いただいている寄贈のパンを事務所に運び届け、難民の方が食べやすいよう準備してくださる皆さん。食べられるのに廃棄されてしまう食品を集めているフードバンクから、週1回食品を運び、事務所の食糧棚に整理収納してくださる皆さん。支援者の方々への領収書などの書類を封入、発送の準備をしてくださる皆さん。あたたかいご協力のおかげで、より行き届いた支援が実現しています。
JARでは2017年6月20日の「世界難民の日」を皮切りに、日本に逃れてきた難民が安心して過ごせる事務所を作るべく資金を募り、集まった約1,300万円のご寄付によって、2018年5月に無事移転を実現することができました。
※新しい事務所を実現するまでの道のりは、こちらでご覧いただけます。
皆さまからのご支援で、新しい事務所・新しい支援が実現できたことに、あらためて御礼申し上げます。これからも、より充実した支援を届けられるよう、日本に逃れた難民に寄り添った活動を広げていきます。