当日は、参加者354名、ボランティア約100名に集っていただき、楽しみながらイベントに参加し、日本に逃れてきた難民について関心を持っていただく場をつくることができました。
開催経緯
年々増えている日本への難民申請、2015年は7,586名の方が申請を行ないました。一方、難民認定数はわずか27名。難民にとっては厳しい状況が続いています。
昨年に引き続き行なうこととなったチャリティランイベント「チャリティラン&ウォーク DAN DAN RUN 2016」は、毎年増え続ける難民への支援のため、そしてスポーツを通じてより多くの方に日本に逃れてきた難民について知っていただき、支援に参加していただくため、本年も開催するはこびとなりました。
企画・運営は、20人のボランティア実行委員が中心的な役割を担いました。仕事帰りの平日夜や土日を使ってミーティングを行い、準備を重ねてきました。当日の参加者も、ご支援・ご協力いただいている企業の方やボランティア、支援者のご友人、ご家族など様々な形で集まり、イベントの開催を通じて支援の輪を大きく広げることができました。
イベント概要
目 的|①スポーツイベントの開催を通じて、参加者の健康の増進、体力の向上を図る
と共に、在日難民について認知向上を図る。
②在日難民への支援活動のための資金を得る。
日 時|2016年5月15日(日)9:00~13:00
場 所|桜田門広場、皇居外周、皇居東御苑
内 容|5kmラン、10㎞ラン、5kmウォーク
参加費|5kmラン:3,000円、10㎞ラン:4,000円、5kmウォーク:3000円、
小中学生:1,000円
主 催|認定NPO難民支援協会(JAR)・チャリティラン&ウォーク実行委員会
申込み人数|372名
当日参加者数|354名
当日ボランティア|約100名
実行委員|20名
協賛企業|16社
当日の様子
今年も天候に恵まれたチャリティラン
昨年に引き続き、晴天に恵まれた中での開催となりました。ランでは5kmと10kmと二つの種目に総勢259人の方々が参加。沿道には昨年の好評だった難民クイズを出題し、参加者の方々の興味を引いていました。「沿道に難民クイズがあったことで、難民への関心がわいた」「五月晴れの清々しいなか走ることができて気持ち良かった」という声がありました。
難民を学びながら皇居観光
ウォークでは、95名の方が参加しグループに分かれ皇居東御苑を散策。各グループには普段皇居にて観光ガイドをしているボランティアさんが案内し、ウォーキングだけでなく皇居観光もできたと喜びの声が聴かれました。もちろんランと同様に難民クイズを出題。参加者はそれぞれのグループで親睦を深めながら、のんびりと皇居を楽しまれました。
日比谷公園ではさまざまなイベントも
ラン/ウォークが終わった方は日比谷公園に移動。世界のビールを楽しむ方、オリジナルタオルを購入される方、難民問題についての展示ブースに足を運ぶ方など、イベントを思い思いに楽しみました。昨年好評だったフォトセッションブースもあり、記念写真を取られる方も多くいました。閉会式では協賛企業各社からいただいた賞品にて抽選会を行ないました。当選された皆さまはもちろん、当たらなかった皆さまとともに大いに盛り上がりました。
実行委員、当日ボランティアの活躍
イベントの準備、当日の運営は、ボランティアの実行委員を中心にすすめました。今年は昨年よりも多くの実行委員が関わっていただくことができました。また、当日ボランティアとして応募いただいた方も、イベントの広報や事前の準備からご協力いただきました。「スポーツが好きだったから」「気軽に参加できたから」とボランティア初めての方も多く参加し、大会を作り上げていきました。
イベントスポンサー(お申し込み順)
ディーエルエイ・パイパー東京パートナーシップ
外国法共同事業法律事務所
モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所
伊藤 見富法律事務所
※他2社から協賛金をいただきました。
物品協賛(お申込み順)
※他1社から物品協賛をいただきました。
撮影協力
株式会社LIFE.14 / 田所 瑞穂
収益の活用について
本イベントの収益は、難民支援協会の活動全般に活用させていただきます。
例えば、家がない難民の宿泊費(シェルター費)や、食費、保険に加入できない難民の医療費、事務所にくるための交通費など、難民への支援金に活用されます。専門的なスタッフによる、難民認定手続きや生活、仕事などについての相談業務、制度改善に向けた社会への働きかけなども私たちの重要な活動となっています。