活動レポート

[復興支援速報]2011年10月 – 外国籍被災女性就労支援 ホームヘルパー2級目指して<中間報告>

    6月から本格的にはじまった外国籍被災女性への就労支援事業の中間報告です。
    現在、19名の女性たちが、ホームヘルパー2級の取得と、介護施設での就職を目指し、奮闘しています。年内には、9名が資格取得の見込みです。
    ■支援対象者 
    第1グループ: フィリピン出身8名、チリ出身1名
    第2グループ: 中国出身5名、フィリピン出身4名
    ■支援対象地域
    宮城県気仙沼、岩手県陸前高田市、大船渡市
    4月-5月 
    震災後の動揺が収まらない中、まずは、物資や情報の提供、個別の聞き取りを行った。
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    (写真左) (写真右)

    (写真左: フィリピングループのリーダー宅にて。ここは1mほど津波が来た)
    (写真右: 個別の状況をヒアリング。原発の情報についても説明する)
    6月
    難民支援で連携している日本語教師が、現場を初訪問。
    「ホームヘルパーの資格を取りたい」という女性たちの声に応えられるのか。本格的な就労支援がここから始まった。
    職場であった水産加工工場は流され、復興には、数年かかる。既に定年を迎えている夫や、子ども、義理父・母を抱える彼女たちは、大きな責任と希望を胸に、新しい一歩を踏み出す。
    (写真上)

    (写真左) (写真右)

    (写真上: ヘルパーの仕事に関心あるメンバーが集う。公民館が流されたため、個人宅にて)
    (写真左: 介護の単語を練習)
    (写真右: 自分に出来るのか、まだ不安なメンバー)
    7月
    日本語のレベルチェックを行い、9名のメンバーが、先陣を切った。日本語の読み書きレベルが足りないメンバーには、別クラスを編成する。

    (写真)

    (写真: 真夏の暑い中、汗を書きながらみんなで勉強)
    8月
    個人宅から、気仙沼市内の仮設公民館条南分館に移動する。引き続き、週に1回の勉強会を開催。フィリピン出身の先輩ヘルパーや、介護福祉士など専門家の指導のもと、課題レポートに取り組む。気仙沼市役所まちづくり推進課の協力も得ることができた。

    (写真左) (写真右)

    (写真下)
    (写真上左: 気仙沼在住「はまろう会」メンバーがボランティアとして参加)
    (写真上右: 気仙沼市役所で日本語教室の担当者村上さん。まちづくり推進課の全面協力を得て、地元でのサポート体制を作る)
    (写真下: 群馬県太田市から、フィリピン出身・先輩ホームヘルパーのクリスさんによる講義)
    9月〜10月現在
    9月から全8回の実技スクーリング開始。岩手県気仙郡住田町に通う。ニチイ学館北上校の協力により、沿岸部への講師派遣と、今回のメンバーだけの特別クラス編成が可能になった。
    10月から、第2グループ(中国出身5名、フィリピン出身4名)が、第1グループに続き、ヘルパーの勉強を開始している。

    実技スクーリングの後は、介護施設での実習、そして就職活動です。第2グループの進捗と合わせて、引き続き報告をあげていきます。
    *近年JARでは、難民への就労支援に力を入れています。今回の就労支援は、今後の難民への就労支援活動に役立てていきます。