日本の「難民問題」を知る、考える、アクションする、2日間9講義にわたる難民アシスタント養成講座が終了しました。
今回は、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。対面での開催は4年ぶりでした。(講座のプログラム詳細はこちら)
11/11(土)、11/18(土)の2日間の日程で、全国各地や海外から141名の方にお申込みを頂きました。学生、社会人、退職者など幅広い年齢層の方、そして会社員、自営業、医療・福祉従事者、教育従事者、法律関係者、NPO・NGO職員など、幅広いバックグラウンドを持つ方々にご参加いただきました。
事前に参加者からいただいた講座への期待
- 難民の方を支援するために、自分に何が出来るのかを知りたい
- 日本が難民受入れに積極的になるために必要なこと、難民認定制度を改良するにはどうしたらよいかを学びたい(大学生)
- 難民の方と関わるときの留意点、講師の体験談、活動の難しさを知りたい(NPO職員)
- 難民支援に必要な基礎知識を習得できる
- 難民問題に関して現状、問題点、法的な課題を一から勉強したい
各講義では、それぞれのテーマにおける実務家や研究者など多彩な講師陣から、幅広い知識や視点のインプットがありました。受講生からも数多くの質問や意見が飛び交い、皆さんの関心の高さや熱意が伝わってきました。オンライン参加者からもチャットでたくさんのコメントが寄せられました。
講義中に寄せられた質問
- 国際人権法の進展が難民条約の解釈を拡大し、他国がそれを取り入れてきているにも関わらず、日本でそのように動かない、あるいは制度が変わらない理由は何でしょうか。
- 非正規移民と難民の線引きが難しいことは理解しましたが、その区分について海外ではどのように考えられているでしょうか。
- 難民の方のなかにはトラウマの治療が必要だと思いますが、精神科受診における壁は感じますか。
- 難民として来日し、就労した方のキャリアにはどのようなロールモデルがあるのでしょうか。
2日目には、受講生同士での意見や情報を交換する機会も多くありました。その一つとして、講座の最後には、グループディスカッションが行われました。ディスカッションは、「なぜ難民支援をしている/したいのか?」、そして「身近(地域・学校・職場など)でできる難民支援は?」をテーマに行いました。議論は時間が足りないほど盛り上がり、様々なアイディアが共有されました。参加者の皆様によるたくさんのアクションが生まれそうな期待が高まりました。年齢も、職業も、バックグラウンドも異なるものの、難民支援といった共通の関心を持つ仲間とのつながりがたくさん生まれました。
受講後の感想
- とても内容の濃い講義で、自分にできること、これから取り組んでみたいことについて考える良い機会となりました。
- 参加者の方とも画面越しではありましたが、様々な意見交換をすることができて良かったです。講義内容を自分なりに整理してこれからの活動に活かしていきたいと思います。
- 講座に参加し、同じ方向を向く方々と出会えたことが力になりました。
- とても濃密な2日間でした。何かしたいと思っていてもどうしたらいいのか分からず、数年間くすぶっているような状態でしたが、参加されている方からたくさんの刺激をもらえて、自分のやるべきことが少し見えてきたと感じます。
今回の開催の様子や、参加者の皆さまの生の声をこちらの動画からご覧いただけます。是非本講座の雰囲気を感じてください。
受講生の皆さん、2日間お疲れさまでした。ご参加いただき、誠にありがとうございました。今後も皆さんとともに、難民支援の輪を広げ、難民受け入れに前向きな社会づくりを目指していきます。