活動レポート

チャリティラン&ウォーク DAN DAN RUN 2023を開催しました

※イベントの概要はこちら

2023年5月13日~21日、第8回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN 2023」を開催いたしました。本イベントは2014年から毎年開催してきているもので、2020年と2021年はコロナ禍に伴い会場での開催を見送った経緯がありましたが、2022年から会場での対面イベントを再開し、更に今年は充実した内容によるオンラインイベントとともに、制約なく会場対面イベントを開催することができました。

オンラインイベントは、5月13日~21日までの期間、アプリを使って参加者が期間内の好きな時間に好きな場所でラン&ウォークする内容で、参加希望者の住居地域や時間の自由度にかかわらずイベントに参加できる仕組を設けることで、イベントの認知と難民支援の裾野を広げることを目的としました。

会場イベントは、豊洲ぐるり公園で青空の下、実行委員・ボランティアと直接ふれあいながらラン&ウォークを楽しむ機会となりました。 この結果、オフライン参加とオンライン参加を合わせると、317名の方々にお申し込みいただくことができました。そして、皆さまからの参加費、個人並びに企業各社からの協賛金・寄付、チャリティTシャツ販売売上からの収益の合計金額1,249,633円を、日本に逃れてきた難民のための支援金として寄付できることになりました。

また、会場イベントを当日、私たち実行委員に加えて支援してくださったボランティアの方々は総勢36名、当日のイベントをスムーズに進行し参加者とのふれあいを高めイベント全体を盛り上げていただきました。 本イベントにさまざまな形でご協力いただいた皆さまに、心から御礼を申し上げます。

開催経緯

2022年には、コロナ終息に伴い日本に入国する難民の人数は増加しました。3,772名が難民申請を行い、認定者数は202名で、認定数は過去最多となる一方、難民不認定とされた人の数(一次審査・審査請求の合計)は1万人を超えます。 今回が8回目となるチャリティラン&ウォークイベント「DAN DAN RUN」は、スポーツを通じて楽しみながら、より多くの方々に日本に逃れてきた難民について知っていただき、また支援に向けての具体的な一歩を踏み出していただくことを目的に、2014年より継続的に開催しています。

今回のイベントは前回同様、DAN DAN RUN 実行委員会が主催、難民支援協会が協力という形で、両者が連携しながら企画・運営を進めてきました。実行委員会のメンバーは、第一回目から携わるベテランの方から今回が初めてという方まで、また学生からリタイアされた方まで幅広いボランティア計28人。当日の参加者は、日頃よりご支援・ご協力いただいている企業関係者や、寄付やボランティアを通じたJAR支援者やそのご友人・ご家族、Webサイトやソーシャルメディアを通じてご興味をお持ちいただいた方などさまざま。ロシアによるウクライナ侵攻に伴い難民への関心が高まる中、難民支援の輪を大きく広げることができました。

イベント概要

目 的|①チャリティのラン&ウォークイベントの開催を通じて、参加者の健康の増進、体力の向上を図ると共に、日本に逃れてきた難民について認知向上を図る。 ②イベント収益は、難民支援協会を通じて、難民が日本で一歩を踏み出すために必要な支援に当てられることから、イベント参加を通じて、楽しみながら難民支援に寄与する。 ③オンラインで地域問わず、年齢層も子どもから大人まで、多種多様な方々が楽しめる企画を目指す。

日 時|会場参加: 2023年5月21日 (日) 9:00-13:00

オンライン参加: 2023年5月13日 (土)〜2023年5月21日 (日)

場 所|会場参加:豊洲ぐるり公園

オンライン参加:自由な場所で、ランアプリを利用して参加

内 容|
<会場参加> 2023年5月21日 (日) 9:00-13:00 
1. ウォーク 5km 2. ラン 5kmまたは10km 3. ラン リレー10km 4. ラン 親子並走 1.6km
<オンライン参加> 1. ラン 100km (ウルトラマラソン) 2. ラン 42.195km (フルマラソン) 3. ラン 21.0975km (ハーフマラソン) 4. ラン/ウォーク 10km 5. ラン/ウォーク 5km

参加費| <個人参加>
大人:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:6,000円 イベント参加のみ(Tシャツなし):3,000円
学生:イベント参加+オリジナルチャリティTシャツ:4,500円 イベント参加のみ(Tシャツなし):1,500円
未就学児:無料 <グループ参加(リレー形式)> 通常参加費から500円引(1名当たり)

主 催|DAN DAN RUN 実行委員会
協 力|認定NPO法人 難民支援協会(JAR)

申込み人数|317名
当日会場参加者数|224名
当日ボランティア|36名
実行委員|28名

協賛企業|協賛金 13社、物品協賛 4社

当日の様子

オンライン開会式の開催

イベント初日の5月13日(土)の午前10時から、オンラインイベントのスタートに合わせて、開会式をオンライン形式にて執り行いました。 開会式では、DAN DAN RUN実行委員長による挨拶に続き、難民支援協会(JAR)の代表理事 石川えりがご挨拶とともに難民の現状について紹介、その後、難民の方のインタビュー映像を配信しました。イベントの最後には、注意点の説明や大会期間中の楽しみ方として、プレミアム情報配信などの紹介を行いました。オンライン開会式の様子はこちらからご覧いただけます。

好きな場所、好きな時間でのラン&ウォークがスタート

開会式に続いて、まずはオンライン参加によるラン&ウォークがスタートしました。これは専用アプリを使って、あらかじめ設定した目標距離を各自が好きな時間に、好きな場所でラン&ウォークするというもので、期間内に完走すると完走証が発行される仕組になっています。今年のオンラインの参加者は58名で、南は九州、北は北海道まで日本全国からご参加いただきました。開催期間中、対面参加の方も含めて、LINEオープンチャット上の参加者限定コミュニティにて、参加者同士交流をしたり、難民の方のインタビューや入管問題に関する専門家のインタビューを配信するなど、ラン&ウォークだけではなく、皆で楽しみながら難民について知り、関心を高めていただくことができました。

*オンラインでの完走記録
 完走50名 合計距離615.365km(完走された方のみの合計値
 ラン42.195km(フルマラソン) 4名
 ラン21.0975km(ハーフマラソン) 6名
 ラン/ウォーク10km 24名
 ラン/ウォーク5km 16名

*期間中配信したコンテンツのご紹介 イベント中は参加者限定でご紹介していましたが、多くの方に難民の方々のことや難民支援協会の活動について知っていただきたく、一般の方にも見ていただけるよう公開いたします。
・難民の方のインタビュー(イエローバンブー・南さん) 前編後編
・児玉弁護士インタビュー 前編後編
JARスタッフインタビュー(支援事業部 松田さん)

最終日は豊洲ぐるり公園でラン&ウォーク

最終日の5月21日(日)には、豊洲ぐるり公園でのラン&ウォークイベントが開催されました。東京湾に面した広々とした空間に設けられたコースには、要所要所にボランティアがスタンバイし、ランにエントリーした方々には給水、ウォークにエントリーした方々には「難民クイズ」の出題を行うと同時に、弾けんばかりの笑顔で参加者たちにエールを送っていました。

この他、会場内では、「難民クイズ」の解答とその関連情報をパネルで紹介したほか、難民についてのQ&Aといったライブトークを展開、ご参加の皆様から好評を博しました。 DAN DAN RUNのバナーと一緒にSNS投稿用の記念撮影をするグループ、家族の姿も多く見受けられ、色々な形でイベントの認知度と支援の輪が広がっているようです。

5月21日のライブトーク&閉会式は、こちら(途中からの映像となります)からご視聴いただけます。

豊洲ぐるり公園で閉会式を開催

豊洲ぐるり公園でのラン&ウォーク終了後は、同じ会場内で閉会式を開催。併せて協賛企業から提供された魅力的な賞品の抽選会も行われました。この間、会場内には難民支援に向けての想いと、ラン&ウォークを終えた達成感が漂っていました。

当日の運営は、実行委員のリードのもと、36名の当日ボランティアの方々にお手伝いいただきました。早朝からのボランティアにも関わらず、受付、沿道での給水や応援、運搬、Tシャツ販売、展示、抽選会など、多くの方々にご協力いただき、成功裏にイベントを終えることができました。当日ボランティアの方の中には、DAN DAN RUNボランティアのリピーターも多く、実行委員にとっても心強く、スムーズな運営を実現することができました。 最終日は、DAN DAN RUNがこうした多くの方々に支えられていることを実感させられる機会ともなりました。 豊洲会場参加者へのインタビューからのコメントを一部ご紹介します。

・「今年初めて参加しました。ボランティアの方々が気持ちよく迎えてくれ、この場所も風が抜けて気持ちがよく、明るいイベントで大満足です。」(ラン5km一般参加の男性)
・「子供を含め友人家族とグループ参加です。4歳児も含めみんな走り切りました!疲れました、でもとても楽しかったです。」(親子ラン1.6km参加の女性)
・「今年は2回目です。去年一人で参加し、今年は5人の友人を誘って参加しています。こうやって輪が広がっていくのが大切ですよね。来年はもっと連れてきます!」(ラン5km 一般1名参加の男性)

協賛一覧

                        *特に記載ない協賛企業は、協賛金によるご支援

協賛個人

山﨑理恵様

DAN DAN RUN 2023 オリジナルチャリティTシャツ

DAN DAN RUN 2023では、今年もチャリティTシャツを製作。第5回目からプロボノ(本業にかかわるボランティア)としてご支援いただいている株式会社カラーコードデザイナーの爲壮京子さんに、今年のイベントキャッチコピーである「Run for Hope」のメッセージが入ったTシャツをデザインいただきました。デザインコンセプトは「サイズも形もバラバラだったとしても、たくさん集まれば何かの形が見えてくるように、参加者一人一人の気持ちが集まって大きな力になれば良いなと思い、それをイメージしています。あえて手描きの質感で、走る時の音のようにリズムの良い有機的な魂に見えるように意識しました。」 まさに豊洲の会場ではこのTシャツを着た参加者の足音と気持ちがひとつになりました。着心地、デザインともに大変好評で製作した151枚を完売しました。

収益の活用について

本イベントの収益(計1,249,633円)は、本イベント協力団体である難民支援協会に寄付し、同協会の難民支援活動全般に活用させていただきます。
例えば、家がない難民の宿泊費(シェルター費)や、食費、保険に加入できない難民の医療費、事務所に来るための交通費など、難民への支援金に活用されます。専門的なスタッフによる、難民認定手続きや生活、仕事などについての相談業務、制度改善に向けた社会への働きかけなどの活動にも活用させていただきます。
ご協力いただいた皆さまには、心から御礼を申し上げます。

* 決算確定により、収支報告書を収支決算書に差し替え、寄付金額を修正しました。(2023/7/24)

※本活動レポートは、報告書(PDF形式)としてダウンロードいただけます。
DAN DAN RUN 2023 チャリティラン&ウォーク報告書