難民受け入れの潮流をつくる

広報活動

難民とともに暮らせる社会を目指し、
理解と共感の輪を広げます。

日本社会で難民は身近な存在になりつつありますが、難民が直面する課題はまだ十分に知られていません。難民に対する誤解に基づいた認識も存在します。多くの方が理解を深め、支援の輪が広がるよう発信し、社会の変化を生み出していきます。

事業紹介

難民の受け入れ課題を伝え、共感を広げる取り組み

相談者の急増による支援現場のひっ迫を受けて、難民申請者の置かれた窮状に関するウェブレポート「難民申請者はどう生きてゆくのか?」を公開しました。改正入管法の施行後、社会の注目が下火になる中、依然として改善されない保護費の構造的課題を改めて提示しました。SNSを通じて多くの方に記事が読まれるとともに、複数のメディア掲載等を通じて広く伝えることができました。 4年ぶりに会場開催した「難民アシスタント養成講座」は141人の申込がありました。非正規移民・難民をめぐる排除の歴史、国際人権法の視点を学ぶ講義を取り入れ、難民問題を捉え直す充実した講座となりました。第9回となるチャリティラン&ウォーク「DAN DAN RUN 2024」は、60人の実行委員および当日ボランティアが主導し、約360人の参加を得ました。

対面開催も復活しさらに熱気にあふれた難民アシスタント養成講座

幅広い方に楽しまれるDAN DAN RUN 2024。ボランティアの方が運営し実施

他の社会課題とつながる~問題の交差性を意識~

「難民問題」という切り口だけでなく他の社会課題との共通項を見出し、多角的に難民の置かれた状況を伝える発信にも取り組みました。「警察による不当な職務質問(レイシャルプロファイリング)の改善を求める署名キャンペーン」に賛同表明し、難民の方の被害経験も発信するなど問題提起を行いました。 難民移民に対するヘイトスピーチに対しては SNSを通じて明確に反対の意を示しました。イベント「難民やLGBTQじゃなくて、『わたし』の話」では、マイノリティ性を持つ方々から、社会のレッテル貼りに抗いたい、個人を見てほしい、不公正な制度や社会を変えるために共に声をあげてほしいなどの思いを聞き、参加者が自分にひきつけて考える機会となりました。 ウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」からは初の書籍『密航のち洗濯』を出版。第46回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞しました。

ほかの社会課題との交差性から難民についても考えた「『わたし』の話」イベント

左:参加者間で対話(同イベントにて) 右:「ニッポン複雑紀行」で初出版

※ 2023年度年次報告書より

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