
ニュースリリース
2025年2月27日
認定NPO法人 難民支援協会
日本に逃れてきた難民を支援する認定NPO法人 難民支援協会(所在地:東京都千代田区、代表理事:石川えり 以下JAR)は、小学校高学年・中学生を対象としたワークショップ・ボランティア体験「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を開催します。 難民について学ぶだけでなく、ワークショップを通じて参加者同士で考えを交し合ったり、支援現場でのボランティア体験も好評のイベントです。
近年、日本にもアフガニスタンやウクライナなどから難民が逃れてきており、日本の難民受け入れが中学入試の出題テーマとなるなど、社会的関心も高まっています。しかし、難民が置かれている状況や課題については、まだ十分に知られていません。イプソスによる調査(注1)(2023年)では、国が難民を受け入れる理由について21.1%が「わからない」と回答しました。29カ国中最多であり、難民に対する知識、関心の薄さが垣間見られる結果となっています。
本イベントは、参加者とともに、難民の受け入れという人道問題を遠いどこかの出来事ではなく、自分ごととしてとらえ、一人ひとりに何ができるかを考えます。人々の無関心や無知は、時に差別や偏見を生み出し、助長することにつながります。一方で、社会のマジョリティが無関心を関心に変え、問題意識を持つことが、社会を変える契機になると、JARは考えています。
【前回参加した小学生の声】
- 難民が日本にいるのは知っていたけど、今回見たり聞いたり考えたりして、実は身近な存在なんだなと思った。
- 日本は難民にやさしいと思っていたけど、受け入れには厳しいことがわかった。
すぐに日本で暮らせるようになるのかと思っていたけど、難民認定されるまでは生活が大変だし、難しいというのがわかった。 - お父さんに連れてこられるイベントはいつもあんまり面白くないんだけど、今日は結構面白かったです。
【イベント概要】
日時:2025年3月27日(木)10:30~12:00(受付開始10:15)
会場:難民支援協会事務所(東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル4F)
対象:小学校高学年(4~6年生)、中学生
※主な対象者以外の方も参加可能。詳細はお問い合わせください。
定員:6組(先着順 / 要申込)
参加費:500円 / 人(参加者・保護者ともに)
※小学生は保護者の同席が必要。対象年齢未満の子どもの同席は無料。
※当日、現金にてお支払いください。
持ち物:筆記用具
【プログラム内容】
- 学ぶ:「難民ってどんな人?」
- ワークショップ:「もしクラスに難民の転校生がきたら…」
- 支援現場の案内(当日は、相談業務は行わないため、難民の方は事務所にはいません)
- ボランティア体験(難民の方に渡す食料の整理など)
- ふりかえり
▶イベント詳細はこちら
若い世代に向けて、今後も継続的に開催する予定です。なお、JARでは、当事者である難民の方の声を直接聞く機会や、当事者が社会に発信する機会を作ることも非常に重要だと考えています。
本件、イベントの事前告知含め、ぜひご取材をお願いいたします。
(注1)難民支援の行動「何もしていない」日本が1位, https://www.ipsos.com/ja-jp/world-refugee-day-2023-japan
<認定NPO法人 難民支援協会(JAR)について>
1999年設立。「難民の尊厳と安心が守られ、ともに暮らせる社会へ」をビジョンに活動する。日本に逃れてきた難民を対象に、難民申請の手続きや、来日直後の生活(衣食住や医療)、企業での就労、地域との関係づくりの支援を行う。政策提言や広報活動にも力を入れている。年間の来訪相談者数は約1,000人(約70か国)、相談件数は9,000件以上(2023年度実績)。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナー。https://www.refugee.or.jp
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本件に関するお問い合わせ先:
認定NPO法人 難民支援協会 広報部 田中
info@refugee.or.jp tel: 03-5379-6001