ビジョン
難民の尊厳と安心が守られ、ともに暮らせる社会へ
世界には、紛争や人権侵害などで故郷を追われ、難民として逃れる人々がいます。
「難民」となる前は、仕事や家があり、大切な人たちとの日常がありました。
しかし、政治的信条や宗教、民族、ジェンダーなど、自身が大切にしていることを理由に迫害の危険にさらされる、紛争などで人としての当たり前の日常を破壊されるなど、さまざまな理由で逃れています。
しかし、日本では、ほとんどの人は難民として認定されず、送り返されてしまう不安を抱えており、最低限の生活を営むことさえも保障されません。
私たちは、この状況を変え、難民の尊厳と安心が守られ、ともに暮らせる社会を実現をすることを目指し、活動しています。
ミッション
日本に逃れてきた難民が、
厳しい状況を乗り越え、
自らの力を活かして
希望を持って生きられるよう、
一人ひとりに向き合い支援します
日本で生きる難民を取り巻く
制度や仕組みを改善し、
難民への理解と共感が
社会に広がるよう活動します
日本に逃れてきた難民を待ち受けているのは、頼れる先のない、過酷な状況です。
来日し、難民申請をしてもすぐに自力で生活をすることは困難ですが、利用できる生活保障はわずかです。すぐには就労は許可されず、働く資格を得ても仕事を見つけることは困難です。難民認定が適切になされないため、不認定となり日本にいられなくなる日が来ることをおそれて暮らさざるを得ません。
難民の尊厳と安心が守られ、ともに暮らせる社会を実現するため、私たちは2つのことを、ミッションとしています。
一つは、一人ひとりの難民に向き合って、支援することです。
厳しい状況の中で、難民は自ら日々を切り開くことが求められますが、母国で経験してきたことも、日本で直面している困難も、一人ひとり異なります。活かせる力も、それぞれ異なります。
難民として認定されることをはじめとして、希望を持って生きられるよう、真摯に向き合って支援を行います。
そして、この状況は、難民の問題ではなく、難民を受け入れる社会の問題だと考えています。私たちは、制度や仕組み・社会を変えること、そして難民への理解と共感を広げることを、もう一つの責務と捉えています。
日本で難民が置かれる状況は、厳しすぎる難民認定、使える制度・仕組みの少なさ、生活する上で直面する障壁といった、制度や仕組みの課題/不在によって生まれています。
一人ひとりへの支援に加えて、制度や仕組み、そして社会に対しても働きかけ、変化を生み出すことを通じて、一人ひとりの難民の状況の本当の意味での改善に近づけると考えています。
この2つのミッションのもと、難民支援協会(JAR)では、様々な支援・活動を進めています。
以下の各事業をご覧ください。
JARの取り組み