難民支援協会の事務所には、支援を求める難民が毎日訪れています。
政治活動による迫害のため母国を逃れ、難民となったAさん。逃れる先を探す中でビザを得られた日本に入国。当初は知人宅に身を寄せていたものの、知人が日本を去ったため身を寄せるところを失い、野宿生活を余儀なくされました。
この先、どうやって暮らしていくか ー 頼る先がない中で難民支援協会の存在を知り、支援を求めて訪問。私たちはAさんの在留期限が切れないうちに早急に難民申請が行えるようサポートを行い、食料や衣類を提供しました。
幸い1週間待っていただいたのち宿泊施設を提供することができ、その後も定期的に面談を行い生活のサポートを続けています。
日に日に冷え込みが増す中で、野宿生活をしている方、保護費*を得られず待ち続けている方、体調を崩された方など、困難な状況に置かれた難民の方々が日々、相談に来られています。日本でどう暮らしていけるのか、難民の方が、先の見えない困難な状況に置かれています。
* 保護費:生活困窮が認められた難民申請者への政府による公的支援
難民支援協会に支援を求めて来られる方は、昨年度、過去最高の人数となりました。
冬が近づいても変わらず、多数の方々が扉を叩いています。
衣食住や医療へのアクセスも難しい中、厳しい冬を母国を逃れ遠く離れた地で自ら乗り越えることは、容易ではありません。
私たち一人ひとりの話を伺い、それぞれの状況に合わせて支援を行っています。
難民の方々が安心して年を越せ、日本で暮らせるよう、支えてください。
皆さまからのあたたかいご支援をお願いいたします。
私たちの支援活動と、この冬の状況
今年6月までの1年間に、難民支援協会(JAR)では、996人へのべ9,535件の支援・相談対応を行いました。
これは前年度の1.4倍の件数で、過去最高です。
医療支援は100名に272件(前年の1.8倍)、食料支援は5,200件以上(前年の1.4倍)など、いずれの支援件数も増加しました。
7月以降も、生活に困窮した方、医療面での支援が必要な方などの来訪が続いています。一人ひとりにできる限りの支援を行っていますが、支援現場は逼迫しており、今も多くの方が最低限の生活を確保できずにいます。
難民の方にとって特に困難の多い冬が迫っています。日本に逃れた難民を支えるため、お力を貸してください。
難民が日本で安心できる日々を迎えられるよう、ご支援をお願いします。
5,000円で
日々の食べ物に困る方々に、パスタや豆などを約15食分提供できます。
10,000円で
多言語での面談の通訳にかかる費用、約2回分にあてることができます。
30,000円で
必要な方に、約1週間分の安全な宿を提供することができます。
ご支援により、日々の難民に直接支援を行い、さらに難民を受け入れられる社会に向けた働きかけを行うことができます。
ここ日本で困難な状況に置かれている難民の方々を支えていくため、お力添えください。
ご支援くださった皆さまからの声
支援者の方々から寄せられた、ご寄付にあたっての想いや応援メッセージをご紹介いたします。
ぜひ、スクロールしてご覧ください。
- 近年、日本の社会の内向きな(排外主義的な)傾向に対して危惧の念を抱いており、貴会の活動にたいしては常に畏敬の念を持っています。微力ながら貴会の活動の一助になれば幸いです。 (2024.12.01, Tさん)
- ボランティア活動を通して、JARのHPや活動報告書を勉強したことで、微力ながら、少しでもご寄付したいという気持ちになりました。難民支援の活動にご活用いただければ、大変嬉しく思います。 (2024.11.30, Kさん)
- 難民の方々が少しでも暖かく過ごしていただければと思います。 (2024.11.28, Nさん)
- みなさんが安心して暮らせますように (2024.11.28, Tさん)
- 難民の方々への支援制度が不足している日本を憂えています。改善への活動を微力ながら応援します。 (2024.11.26, Mさん)
- 難民の皆さまの未来がひらかれますように。 (2024.11.25, Tさん)
- 寄付金は少額ですが、難民の方々の手助けになれば幸いです。もっと潤沢な資金が集まり、日本国で難民の方々が希望のある生活ができる社会であってほしいです。応援しています。 (2024.11.24, Mさん)
- 本格的な寒さを控え、少しでも暖かく過ごしていただるようにと祈っています。 (2024.11.21, Kさん)
- 一人でも多くの方が明日の心配をせずに日本で暮らせますように、願っております。 (2024.11.21, Yさん)
- 理不尽にも母国から逃れやっと命からがら・・豊かといわれる日本に来られたというのに野宿になるとは一体どういうことでしょうか⁈言葉も何もかもわからない知らない国での不安はいかばかりかと胸が痛みます。せめて、衣食住は心配なく過ごせますようにと願います。寒い冬に向かいます。誰でもが大切にされる国となります様に・・・ (2024.11.20, Sさん)
- どんな境遇の人たちも、衣食住の心配なく暮らせる世界に少しでも近づけていきたいと願っています。 (2024.11.19, Aさん)
- これから厳しい寒さがやってきます。本当にささやかですが、お役に立てれば嬉しいです。保護を求めて来られた方々が、日本の冬を乗り切られますように! (2024.11.19, Mさん)
- この国の難民の方々に対する政策が、一刻でも早く人間尊重の温かいものに転換することを祈るものです。 (2024.11.19, Uさん)
- 「今日を無事暮せるように」「明日に希望を持てるように」と願います (2024.11.19, Oさん)
- 安全と安心を求めて平和な国・日本に来た難民の方に、日本の政治は冷たく酷いものであると思います。全ての地球上の人々の人権が守られることを願い、日本社会の一員として、少しでも難民の方々の力になれれば幸いです。 (2024.11.18, Kさん)
- やむを得ず故郷を逃れて来た人たちの隣人として、少しでも手を差し伸べることができたら、と思います。 (2024.11.18, Nさん)
- どうか心穏やかな日々を取り戻すことができますように (2024.11.18, Kさん)
⇩こちらからもご寄付いただけます。
私たちは、日本に逃れてきた難民が安心して暮らせるようにサポートする、認定NPO法人です。
医・食・住の生活支援
日本で頼る先がない難民に、個別で相談に応じています。一人ひとりの力を引き出すことを考え、来日後の厳しい状況から自立への道のりを支えます。緊急性に鑑み、シェルターを提供したり、国民健康保険に入れないなか適切な医療を受けられるようサポートしたりすることも、支援活動の一つです。
難民認定を法的に支援
申請手続きは、非常に複雑で難しいものであるばかりでなく、多くの資料の提出が必要です。保護されるべき人が難民認定を得られるよう、手続きのアドバイスや証拠資料の収集・作成をサポートしています。 <写真変更>
経済的な自立をサポート
自立した生活を行うためには、働いて収入を得ることが必要です。就労を希望する難民に対して、日本での仕事探しの方法を伝えるとともに、それぞれの難民に適した企業との橋渡しを行い、雇用を実現しています。
社会への働きかけ
自治体、学校、病院など、地域社会をつくる人びとと難民を橋渡しし、難民が社会の一員として、地域のなかでつながりを持ち生きていけるよう支援しています。 さらに、難民を取り巻く問題の背景には制度的な課題が多く、また難民の存在が多くの方に知られていないこともあります。そのため、政策提言や広報活動にも力を入れています。
多くの難民が支援を求めて来訪される中、私たちが使える資金や人材に余裕はありません。寒い冬を乗り越えるため、さらに手厚い支援が必要になります。
厳しい状況にある難民の方々を支えるため、皆さまの力をお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。
難民支援協会 スタッフ一同
難民支援協会(JAR)概要
私たち難民支援協会は、1999年に日本で設立。
日本に逃れた難民への支援を専門に、累計8,000人以上の方々をサポートしてきました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナー団体です。
個人(約4,700人)や企業からの寄付、助成金等、さまざまな資金で活動しています。
第20回東京弁護士会人権賞(東京弁護士会)、第8回沖縄平和賞(沖縄県)等受賞。
団体名 | 認定NPO法人 難民支援協会 (正式名称: 特定非営利活動法人難民支援協会) |
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設立 | 1999年7月 |
役員 | 代表理事 石川えり、副代表理事 畠健太郎、他 |
所在地 | 東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル4階 |
難民支援協会へのご寄付は、税控除の対象になります。
当会は「認定NPO法人」(東京都の認定)であり、確定申告により、寄付金額の最大約40%(東京都にお住まいの方は、最大約50%)が税金から控除されます。
※ 個人の場合。法人からのご寄付への優遇もあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。